販売スタッフの募集要項の中に「進物体裁の分かる方」「進物体裁必須」と記載されていることがあります。
進物体裁とは、冠婚葬祭に係わる進物知識全般のことですが、今回は特に押さえておきたいポイントをご紹介いたします。
◆のし紙とは、一般的に“のし”の印刷された掛け紙のことで慶事用に使用されますが、弔事用には“のし”は付かないため、「のし紙」ではなく「掛け紙」と呼びます。
また贈答品のご用向きによって「のし紙」や「掛け紙」書かれている表書きも異なります。
「寿」「御祝」「お見舞い」「内祝」「志」など
◆水引について
水引の起源は室町時代に遡り、水引の色・本数・結び方でご進物の意味が異なります。
≪色・本数≫
慶事・一般用は紅白、弔事は黒白または黄白を用い、水引の本数は5本になります。ただし、婚礼関係は両家がひとつになることを意味し5本を二つに合わせ10本とします。
≪蝶結び・花結び≫
慶事・一般用で用います。同じことを何度繰り返しても良い場合の結び方です。
≪結び切り・引き結び≫
弔事や病気・災害のお見舞い、結婚のお祝い等に用います。二度とそのようなことが繰り返されないようにとの意味が込められています。
◆のし(熨斗)について
“のし”は「のし鮑(あわび)」の略で、お祝いごとだけでなく、「引きのばす」の意味から一般的な贈答にも広く使われています。
ただし、弔事や病気・災害のお見舞いには、なまぐさものを断つ、ひきのばしたくないという意味から“のし”はつけません。
販売員としてお客様の気持ちに寄り添うように接客し、お客様の“こころ”を贈るお手伝いをこころがけましょう。
◎センチュリーアンドカンパニーは、百貨店プロセールス資格制度の認定機関に属しています。
登録スタッフ向け特典として「ギフトアドバイザー(3級通信講座)」の割引受講、奨学金制度の特典が受けられます。